2022年の2月7日から、JR山手線渋谷駅に、日本テレビの広告が掲載される。
謎を解くことで、秘密の情報がわかる「謎解き広告」だ。
この謎、解けるだろうか。
田中麻理鈴って誰?
こういった事務文書がでかでかと掲載されてしまうと、サラリーマンなら気になってしまうもので、ついつい読んでしまう。
「入社辞令」と「田中麻理鈴って誰?」という、インパクトもたっぷりで、SNSで話題になった。
さて、実際の謎解き部分であるが、ネタバレしない程度に見ていこうと思う。
まずは誘導されるがままに、「田中麻理鈴って誰?」で検索してみよう。ちなみに、こう書いて「たなか まりりん」と読む。
すると、とあるサイトが見つかる。(田中麻理鈴って誰?)
中を見てみると、例の入社辞令があるはずだ。このページに謎が隠されている。
ページの下部には「不必要なカタカナ3文字に注視せよ!」とのこと。
この先は、ぜひご自分の力で解いてみていただきたい。
検索させる屋外広告
この駅広告の面白いところは、広告1つで完結しないところにある。
これをみたユーザーが、検索して始めて効果のある広告なのだ。
もちろん1手間を加える分「集客」という面で最適解とは断言できないが、「印象」という面では効果があるだろう。
マーケティングの業界では、客は広告を読まない・信じない・行動しない、と言われる。確かに、日常生きている上では、広告をしっかり最後まで読むことはまずない。
しかし、広告なのに、何も訴求してないというのは、やはり気になって見てしまう。
人間は、ことなる2つの事実がそう反していると、どうしても気になって調べる。
たとえばクレープやの新店舗がオープンするなら「クレープなのに●●って何?」といった具合だ。他にも応用できるかもしれない。
検索して訪れるユーザーに「なるほど」と知的欲求を満足させれば、それだけで、店舗との心の距離感は縮まるだろう。
新しい広告の可能性、次のアイデアに繋がれば嬉しい。
ひとまず、謎解きを片づけてから。