目に入った瞬間にビビッとくる広告がある。
普段何気なく見ている景色に溶け込み、風景の一部となっている様で、実は見る人の心に残り続ける屋外広告。
2021年に出現し、忘れられないインパクトを与えた屋外広告をご紹介したい。
2021年に絶大なインパクトを残した屋外広告4選
屋外広告の伝えるもの。
それは、純粋に広告主が伝えたい商品やサービスのプロモーションばかりとは限らない。
時には人の心にグッと響くような、ブランド広告も必死に見る人の心にメッセージを残している。
プレイできる広告「Red Bull×King Gnu」
バンド好きは記憶に新しい、渋谷に掲出したRed BullとKing Gnuがタイアップした壁面大型広告。
謎解きを行うことでシークレットライブの会場を突き止める仕掛けとなっている。
バンドファンに限らず、何気なく渋谷で待ち合わせをしていた人もついつい参加をしたくなる仕掛けは、多くの人々を巻き込んだ。
まさに「見るに留まらない、参加できる広告」である。
文字でジャックした広告「明治R-1 受験生応援広告」
明治のR-1が受験生応援のために掲出した広告が、多くのメディアでも話題になった。屋外広告に限らず、交通広告にも掲出。
あの頃懐かしく感じるような、思わずくすっと笑ってしまう「受験あるある」のネタを広告として活用することで、シビアな受験の時期に思わず心が和むような仕掛けになっている。
受験勉強の邪魔にならない「ちょうどいい面白さ」は、受験生から受験を経験した大人までの懐に入る屋外広告となった。
構造物を見たて巨大に露出した広告「キンカン」
渋谷駅の駅構内の円柱の柱を、昔懐かしの薬品「キンカン」のボトルに見立てて露出した広告も絶大のインパクトを残した。
同時期には「#若者に売れたい」という切実な想いが込められたハッシュタグがSNS上でも話題となり、オフラインとオンラインの双方を活用する広告となった。
思わず立ち止まり、「写真を撮って共有てあげなきゃ…!」と思ってしまう戦略にハマってしまった若者も多いだろう。
ファンへの感謝を込めた限定広告「進撃の巨人『感謝の巨人』」
最終巻が発売されることとなった進撃の巨人が、12年間応援してくれたファンに贈った『感激の巨人』。
新宿のサイネージを活用して、100体を超える巨人が涙を流して横並びになるデザインは多くの人が殺到しシェアするコンテンツとなった。
この場所でしか見られないという限定感も焦燥し、連日たくさんの人々が訪れた。
残すところ約2ヵ月強。さらなるインパクトの屋外広告に期待
この1年でも多くの屋外広告が話題を呼んだ。
見る側の感性の変化や、ますます活発になるデジタル化により、昨年は思ってもいなかったような視点の広告物が生まれ、多くの人々の心を掴んだ。
2021年も残すところ約2ヵ月。
新たなインパクトのある屋外広告が登場することをますます期待したい。