2022年1月10日からフジテレビ系で放送されているドラマ「ミステリと言う勿れ」。放映に先立って実施されたプロモーションが大きな話題を集めたことでも記憶に新しい。
はたしてどのような施策がなされたのか。今回は、ドラマの宣伝のために展開された広告を紹介する。
柱を使って主人公のビジュアルを再現
ドラマ「ミステリと言う勿れ」は累計発行部数1300万部超えの人気コミックを映像化したもの。1月31日に放送された第4話の世帯視聴率は13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど好評を博している。
話題の広告が登場したのは、地下鉄丸ノ内線新宿駅のメトロプロムナード。
菅田将暉氏演じる主人公・久能整のトレードマークであるアフロヘア―やダッフルコート、マフラーが装飾された柱はまさに整そのもの。公開されるや、その圧倒的な存在感は瞬く間に注目を集め、SNS上でも拡散された。
また、整を再現した柱以外の部分には、ポスターのQRコードを読み込むとおみくじを引ける仕掛けを設置。1週間に9000回以上読み込まれたという。
広告を見た人に大きな印象を残すとともに、Webサイトを訪れるようにした仕組みは成功に終わったといえるだろう。
ポスターに実物のマフラーを設置
一方、JR京浜東北線と埼京線の車内では中づり広告の一部に実物のマフラーが設置され、こちらも話題を集めた。
東急田園都市線渋谷駅の地下にある全長25mのビッグサイネージプレミアムでは、「ミステリと言う勿れ」の特大動画を公開。菅田将暉氏の顔がアップで放映されるという、こちらもインパクト溢れる広告となった。
情報が溢れている現代社会において、たんに宣伝用のポスターを貼ったところで見てもらえる可能性は低く、また印象にも残りづらい。
原作のファンのみならず、原作をよく知らない方にもいかにして印象を残すか。
今回、ドラマ「ミステリと言う勿れ」が打ち出した存在感の強い広告は、世の人々にまちがいなく大きなインパクトを与えたことだろう。