空きスペースがスポットライトを浴びる時代に突入している。
世の中はシェアすることを好み、無駄なものを排除することでよりミニマムな暮らしを求める声が多くなった。
そんな中で生まれた空きスペースが決して世の中の蛇足になることはなく、さまざまな形で有効活用されている事例がおもしろい。
空きスペースをビジネス利用する考え
多くの空きスペースがビジネス的な用途として有効活用されている。
例えば、「レンタルスペース」や「貸し会議室」として、賃貸の一室や出社制限をかけている会社や事務所の空きスペースを、一時的に貸し出すことで、収益を得る業者が増えている。
一時的にスペースをレンタルできることは、重要な話し合いや撮影、プライベートな空間を求めている人にとっては非常にありがたい空間だ。
まる一日借りれるだけではなく、時間単位でレンタルすることができる点も利用者からするとありがたい。
空きスペースをシェアサロンに
ベッドや備品がすでに揃った状態のスペースを空き時間に貸し出し、シェアサロンとして活用しているサロンもある。
主にはネイル、整体、パーソナルトレーニングなどの業態が多い。
開業費が多くかかるサロンを一時的に借りられることは、フリーランスの事業者には嬉しいサービスだ。
類似では間借りとして、空いたレストランやカフェを貸し出して限定的にお店をオープンさせるやり方も増えてきている。
空きスペースを活用することで、やりたいことを仕事にしたい人が、一歩夢に近づける機会が増えた気がする。
空きスペースを物置にも
空きスペースを荷物の保管場所として活用する、物置きのシェアサービスという事例もある。
トランクルームのサービスや、レンタル倉庫と似ていて、仕事の資材や季節もののレジャー用品を預けることに役立つ。
旅行に来ている観光客は、荷物を一時的に預かってもらえるサービスを活用することで、身軽に旅を楽しめるメリットを味わえる。
預かり側も、店舗であればついでにお店を利用してもらえるという双方のメリットがある。
空き農地をシェア畑に
使っていない農地の多さは年々深刻になりつつあるが、その空き農地を手軽に農業を始めてみたい人に貸し出すやり方もある。
首都圏は特に広い場所で農業をはじめたくてもはじめられない悩みを抱えている人も多いため、まさにその悩みを解決できる活用法のひとつとなった。
都心に住んでいながら、自分だけの広い農地を所有することが実現できるようになった。
何でもかんでも空きスペースを何かに転換したらよいという話でもない。
世の中の時流に則って、どういうニーズが求められているのかをより慎重に感じ取り有効活用していく。
今後の空きスペースの活用も、まだ誰も予測をしていなかった活用方法が生まれると思うとますます目が離せない。