メタバースが話題になっているが、仮想空間を実際の都市空間と重ね合わせたバーチャル空間も話題を集めている。
より現実に近い景色をメタバース上で再現することで、より自分ごと化し身近に物事が感じられやすく、都市全体を活用したプロモーションが可能となった。
都市空間をバーチャルにした空間活用「XRscape」
リアルメタバースプラットフォーム「STYLY」を提供する株式会社Psychic VR Labと、KDDI株式会社は今年の2月から、実在の都市空間にバーチャル広告やコンテンツを重ねて配信できる空間のメディア化ソリューション「XRscape(エックスアールスケープ)」の提供を開始した。
バーチャル広告やコンテンツを都市空間に重ねることで、大規模なプロモーションが活用できるようになった。
ますます都市空間を拡張させ、価値向上や新しいお客様体験の提供を目指している。
世界的カルチャー空間をバーチャルで表現した「Virtual AKIBA World」
今年の3月には、世界的なカルチャーの集まる秋葉原駅とその周辺をバーチャル上でリアルに再現した「Virtual AKIBA World」を展開。
スマートフォンひとつで、バーチャル空間ならではの魅力的なコンテンツが楽しめるものに。
オープン記念には『シン・ゴジラ』とコラボしたプロジェクトを展開し、山手線31番目の駅「シン・秋葉原駅」と改名。
電車好き、アニメ好きを沸かすプロジェクトのひとつとなった。
よりリアルに近づくバーチャル世界
今年の12月にはメタバース上で世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット2022winter」の開催が決定した。
パリ、札幌、名古屋のリアル空間をバーチャル化したパラリアルワールドの3会場で展開される。
2018年から開催されている本イベントは、世界中から参加できるため100万人を超す来場者を誇っている。
まるで現実世界で一緒に街を巡っているような臨場感は、技術の発達も相まり年々ますますリアルなものとなっていくだろう。
より現実に近い世界を再現することで、消費者に向けた新たな価値観を生み出すかもしれない。