コロナの影響もあり、ホテルなどの宿泊施設で空きスペースが目立ちつつある。
せっかく心地よく快適に滞在できるホテルという空間の空きスペースを活用し、収益化している事例も増えてきている。
ここでは、ホテルの空きスペースで収益化し、成功した事例を紹介していきたい。
【活用事例1】時間貸しのレンタルスペース
ホテルの一部のスペースをレンタルして、時間貸しをする活用法がある。
ホテルルームで贅沢にパーティーを楽しんだり、勉強や研修をしたりなど自分の部屋とは違う場所でプライベートな空間を楽しめる。
今では複数のホテルが、レンタルスペースとして空室を貸し出しており、利用できるレンタルスペースをまとめたサイトもあるので利用の際には要チェック!
豊橋駅前のホテルにもレンタルスペースが7部屋オープン。
全国各地にホテルの時間貸しのレンタルスペースは増えつつある。
【活用事例2】コワーキングスペース
2020年に新しく、業界初のカプセルホテルをリノベーションしてコワーキングスペースとして活用しオープンした「パセラのコワーク新宿南口駅前店」。
近年では、リモートワークやワーケーションなどが主流の働き方になりつつあることから、ホテルの空きスペースをコワーキングスペースとして活用する需要は高まりつつある。
施設内はテレワークが集中して快適にできる、ケーブルや文房具、モニターなどの備品やドリンクなども完備。
PCさえ持っていけば、働ける環境が用意されているので、ぜひ足を運んでみたい。
【活用事例3】荷物預かりサービス
ホテルの小さな空きスペースでさえ、うまく活用化することで収益化につなげられる。
その活用方法が、荷物の預かりスペース。
荷物預かり用スペースの検索サービスもさまざまなものが登場しつつあるが、そのひとつ「ecbo cloak」は、ホテル京阪ユニバーサル・タワーにてサービスを開始した。
ユニバーサルスタジオなどに足を運ぶ観光客のキャリバッグなどを預かることで、心置きなく遊びに出かけられ、ニーズも高い。
今後は同ホテルグループへの導入も視野に入れている。
【活用事例4】シェアオフィスとして企業に提供
オンとオフの切り替えがしづらいリモートワーク疲れを解消するために、ホテルの空きスペースを企業のシェアオフィスとして貸し出した事例がある。
JTBが展開した「JTB My Office NAVI」では、利用可能ホテルが施設にサービスを登録することでニーズのある企業とのマッチングができる。
社員が快適に働ける場所を提供することも企業の重要な役割であり、その空間をホテルが提供することで両者にメリットが生まれる施策となった。
【活用事例5】マンガ設置
ホテルの空きスペースにマンガコーナーを設置することで、収益拡大に取り組んでいる事例がある。
「ホテルにマンガ…?」と思うかもしれないが、コロナ禍によりホテルにチェックインした後に外に出たくない顧客も増えている。
ホテルの空きスペースにマンガを置くことで、集客やリピーター顧客の獲得効果が見込めているというメリットも。
大手ホテルチェーンの東横INNの大阪伊丹空港では、マンガスペースを確保し約500冊ものマンガを置くと、ホテル滞在中やフライト待ちの時間でも大活躍。
確かに、なかなか外出するのが躊躇な時にマンガが読めるのは暇つぶしにもなるため、ホテルを選択する決め手にもなりそうなサービスだ。
【活用事例6】ランニングステーション
ランニング好きであれば利用することのあるランニングステーションは、荷物を預けてランニングに出かけられ、戻ってきたらシャワーや着替えができる施設。
東京だと皇居周辺に点在しているが、成田空港の第2,3ターミナルや神保町など複数店舗を展開する「Nine Hours(9h)」という宿泊施設では宿泊施設でありながらランニングステーションとしても利用できる。
高級感のあるロッカーとシャワールームが活用でき、仮眠プランもあるので、有効に活用できる施設となっている。
ランニングで疲れてついつい仮眠しすぎてしまうということが無いように注意したい。