「風邪でも頑張りましょう」
メッセージ性を高める逆張り広告

「風邪でも頑張りましょう」メッセージ性を高める逆張り広告

広告に嫌悪感を感じるユーザーから、支持を得た広告がある。

まずはどんな広告がご覧いただこう。

画像引用:https://twitter.com/arian_dw/status/1125395264917757954?s=20
画像引用:https://twitter.com/arian_dw/status/1125395264917757954?s=20

山手線で掲載されたNetflixのオリジナルアニメ作品「リラックマとカオルさん」の広告だ。

2019年に掲載され、瞬く間にSNSで話題に。Twitterでは12万RTを獲得している(2022年現在)

ネット上でも「確かに大体この位置にそういう広告あるわね!週刊誌の中吊りはまさに。」「一両丸ごと広告を買い占めたからできる広告だけど、これは強烈に『攻めてる』!」などと絶賛の声が上がった。

のんびりした作風の「リラックマ」の広告なのに、確かにずいぶん攻めている。

この風刺的な広告に隠されたメッセージを、さらに詳しく見ていこう。

「世の中、がんばること多すぎません?」

画像引用:https://twitter.com/arian_dw/status/1125395264917757954?s=20
画像引用:https://twitter.com/arian_dw/status/1125395264917757954?s=20
画像引用:https://www.d2c.co.jp/works/5010/

一見すると「広告批判」でしかないが、この広告にはもう1つメッセージがある。

広告に右下には、こんなバナーが掲載されている。

画像引用:https://www.d2c.co.jp/works/5010/

世の中、がんばること多すぎません?
がんばる、を忘れる10分間

現代人はかなり忙しく働いている。

それに加えて、テレビや電車、ネット広告に不安を煽られて、無意識に頑張ることを増やしているのではないか。

この広告は、そこにスポットライトをあてた。

『今まで見てきた広告は、嫌われないように体裁は整えるものの、ようするに「脱毛しろ」だとか「今すぐ転職しろ」だとかを伝えているものだ。ここいらで一度「がんばる」を忘れてみてはいかがだろうか』

逆張りなメッセージが込められていたわけだ。

逆張り広告は手軽には使えないが、ハマれば大きなインパクトを残す。

もちろん「常識を覆す」だの「セオリーから外れる」そんな広告も珍しくはない。下手に使えば、失敗することもあるだろう。

しかし、当たったときの効果は大きい。

プロモーションに変化を生みたい方は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。

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記事を書いた人
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ガクマーケティング代表、olbb株式会社 取締役。元公務員のフリーライターです。コンテンツディレクターや、メディアの新規立ち上げのコンサルもしています。

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