広告に嫌悪感を感じるユーザーから、支持を得た広告がある。
まずはどんな広告がご覧いただこう。
山手線で掲載されたNetflixのオリジナルアニメ作品「リラックマとカオルさん」の広告だ。
2019年に掲載され、瞬く間にSNSで話題に。Twitterでは12万RTを獲得している(2022年現在)
ネット上でも「確かに大体この位置にそういう広告あるわね!週刊誌の中吊りはまさに。」「一両丸ごと広告を買い占めたからできる広告だけど、これは強烈に『攻めてる』!」などと絶賛の声が上がった。
のんびりした作風の「リラックマ」の広告なのに、確かにずいぶん攻めている。
この風刺的な広告に隠されたメッセージを、さらに詳しく見ていこう。
「世の中、がんばること多すぎません?」
一見すると「広告批判」でしかないが、この広告にはもう1つメッセージがある。
広告に右下には、こんなバナーが掲載されている。
世の中、がんばること多すぎません?
がんばる、を忘れる10分間
現代人はかなり忙しく働いている。
それに加えて、テレビや電車、ネット広告に不安を煽られて、無意識に頑張ることを増やしているのではないか。
この広告は、そこにスポットライトをあてた。
『今まで見てきた広告は、嫌われないように体裁は整えるものの、ようするに「脱毛しろ」だとか「今すぐ転職しろ」だとかを伝えているものだ。ここいらで一度「がんばる」を忘れてみてはいかがだろうか』
逆張りなメッセージが込められていたわけだ。
逆張り広告は手軽には使えないが、ハマれば大きなインパクトを残す。
もちろん「常識を覆す」だの「セオリーから外れる」そんな広告も珍しくはない。下手に使えば、失敗することもあるだろう。
しかし、当たったときの効果は大きい。
プロモーションに変化を生みたい方は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。