日ごろ、どれくらいの人が集中して広告を見ているだろう。
ひとつの景色として見ている人。デザインを見ている人。キャッチコピーを読んでいる人。広告の内容をじっくりと呼んでいる人。…
広告への接し方は人それぞれだということが分かる。
日本経済新聞社が日経電子版のプロモーションで展開した交通広告は、そのいずれの内容もカバーする広告となった。
読むと「パフォーマンス」アップ??
日本経済新聞社は年末年始にかけて主要駅で交通広告を展開した。
「初割」のキャンペーンとして、“パフォーマンスを上げるためのルーティン”のサービスの魅力を訴求。
その広告がこちら。
遠くで見ると「パフォーマンスルーティン」、近くで見ると「パフォーマンスアップの情報」が書かれている。
ルーティン化させることで、ユーザーのニーズを拡大させることができる日経電子版ならではの訴求の仕方となった。
新年になにか新しいルーティンをはじめようと思っている人の心にスっと入ってくるような広告は、年末年始の広告展開にはふさわしい。
広い主要駅の交通広告だからこそ
ひと通りの多い主要駅の交通広告だからこそ、デザインとしてもメッセージとしても発信できる作品となった。
これが仮に狭い空間であれば、広告物を俯瞰的に見ることができず本当に伝えたいメッセージが伝わらなかったかもしれない。
日経電子版は、同タイミングに渋谷駅で「閉じてく自分を、広げ続ける」というコピーでU23割のシート広告も展開。
若者のビジュアルと、尖ったキャッチコピーと文章が渋谷駅の広告枠を埋めた。
若者が多い渋谷駅だからこそ、発信力を持つ広告となり、つい立ち止まって目をやった若者も多いに違いない。
広告自体もTPOを意識した展開が功を奏する時代に突入している。