印刷ミスのポスターが掲載?早稲田大学サークル募集広告が話題

印刷ミスのポスターが掲載?早稲田大学サークル募集広告が話題

せっかくの広告ポスターなのに、印刷を大失敗してしまった!
そんな事例をご紹介しよう。

画像引用:https://twitter.com/OK_ADAD/status/1120972098095075328

「印刷データを間違えて送ってしまって、僕の証明写真が掲載されました」

画像引用:https://twitter.com/OK_ADAD/status/1120972098095075328
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こちらは2019年、東京メトロ早稲田駅に掲載された広告だ。

大きな余白に、証明写真が一枚だけ添付されている見た目に、多くの注目を集めた。

もちろん本当に間違えたのではなく、これは演出。

早稲田大学 東北学生稲門会というサークルの新規入会を募集する広告だ。

サークルの認知や、入るきっかけになるのはSNSの投稿ではないか? そう考えた広告主が、「ミスしちゃいました」系の可愛い自虐ツイートをしてみようと思い立ち、この証明写真広告が生まれた。

思惑は大当たりで、たった1枚だけ掲載されたポスターだったが、SNSを中心に話題に。

Twitterでは30万いいねと大反響であった。(2022年2月現在)

その後のインタビューでは、「東北学生稲門会(サークル)に入った人も4倍くらいに増えた」とのことで、大成功を収めている。

“オカダダイキ”という1人の人間として。 – .News
今回インタビューするのは、早稲田王2020決定戦に出場する、オカダダイキ🔥さんです。そもそも私がオカダさんを知ったのは、ある1本のツイートです。
news.sodai.online

ポスター広告とSNSの掛け合わせ

面白いのは、たった1枚のポスターが、全国規模で、多くの人に注目されたことだ。

ポスターを30万人以上に見てもらうのは、とても難しい。

よっぽど一等地に張り出すか、あるいは大変な枚数を掲載しないといけない。当然お金もかかる。

しかし「証明写真広告」は、たった1枚のポスターをSNSで拡散させることで、30万人以上に見られる広告となった。

SNSと親和性のある、飲食・美容業界では、こういった戦略も有効かもしれない。

ちなみに、先のインタビューでは『広告代理店の方から「間違えて掲出したってどういうことだ!なんどもデータについて確認したでしょ!』と連絡があり、反省文を書いたというオチまで完璧だ。

「ミスしちゃいました」風はインパクトが強すぎるので、反省文を書きたくない方は、証明写真ではない方法で考えてみよう。

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記事を書いた人
inouegaku01
ガクマーケティング代表、olbb株式会社 取締役。元公務員のフリーライターです。コンテンツディレクターや、メディアの新規立ち上げのコンサルもしています。

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