個人の娯楽からビジネスシーンに至るまであらゆる方面で活用されている無人航空機・ドローン。近年はドローンを使って夜空を広告媒体とする試みがなされているのをご存じだろうか。
今回は川崎競馬場(神奈川県川崎市)で行われた、ドローンショーと広告の日本初となるコラボレーションイベントの様子をご紹介する。
夜空を彩った企業広告
2022年2月25日夜、川崎競馬場でドローンショーと広告のコラボレーションイベントが開催された。
これは、ドローンが放つ光を利用して夜空に広告を映し出すもの。当日は川崎競馬場の上空100kmを300機のドローンが飛び交い、広告主の企業ロゴやQRコード、キャンペーン用のハッシュタグなどが鮮やかに描かれた。
中でもショーの目玉となったのは、ドローンによって夜空に表示されたQRコード。日本国内では初の試みだという。
上空に映し出された広告は数km先からも眺められたといい、ドローンショー広告が秘める広告媒体としての可能性を広く知らしめる結果となったのではないだろうか。
上海ではドローンショーが定着
じつは、中国・上海ではすでにドローンショーが屋外イベントとして定着し、企業のプロモーション活動に活用されている。
2021年4月には、韓国の自動車メーカー「ヒュンダイ」の高級車部門「ジェネシス」の中国進出にあたって3281機のドローンによるショーが開催され、夜空にジェネシスのロゴや車種などが映し出された。
空を広告メディアとして活用する最大のメリットは、集客が不要な点にある。遠く離れた場所からも視認できるドローンショー広告は、巨大なデジタルOOHとしての可能性を無限に秘めているといえるだろう。