喫煙所が近くにあるかどうかは、喫煙者にとっては場所を選択する際の重要な決定条件になる。
特に最近では、飲食店でも完全禁煙の場所が増えてきていることもあり「タバコが吸える場所」を求めてさまよう人は多い。
街中に点在する喫煙所内に、広告が出稿できる媒体があることをご存じだろうか。
喫煙所内広告「THE SMOKING ROOM VISION BREAK」
動画マーケティングなどを展開している株式会社ニューステクノロジーと、喫煙所ブランド「THE TOBACCO」を運営するマーケティング会社の株式会社コソドが共同で、喫煙所サイネージメディアの展開を始めた。
「THE SMOKING ROOM VISION BREAK」という名称で、東京都内のオフィスビルと連携している。
近隣オフィスで働くビジネスパーソンがブレイクタイムに足を運ぶ喫煙所内で、動画広告やオリジナルコンテンツの配信を実施する。
視聴環境も良くリラックスしている人が多い個室空間だからこそ、届けたい情報を訴求しやすいという点ではとても興味深い媒体である。
喫煙所内広告がもたらすメリット
喫煙所内広告「THE SMOKING ROOM VISION BREAK」には、いくつものメリットがある。
個室空間でのブレイクタイムに訴求ができる
喫煙所で煙草を手に取り火をつけ一服するまで、平均の滞在時間は約6分と言われている。比較的長い6分という滞在時間、そして、個室空間内で訴求できるという点は喫煙所広告を活用する最大のメリットである。
繰り返し訴求ができる
喫煙所の1日の平均利用回数は5回と言われている。1日5回足を運ぶ空間で、頻繁に目にしたものは記憶に残りやすく商品の認知につながりやすい。家にテレビがない人も増えてきている昨今、テレビCMよりも訴求力が高いのではなかろうか。
リーチ数の計測が可能
個室空間内だからこそ、設置カメラを通して実際のリーチ数の計測が可能となっている。広告主が知りたい、広告効果や分析が正確に把握できる。
喫煙所内広告へはどんな広告が向いているのだろうか
2021年に実施された首都圏喫煙所設置オフィスビルの喫煙所利用者インターネット調査では、喫煙所に足を運ぶ層は圧倒的に男性が多く「男:女=87:13」。年代は、40~50代が中心となったという結果が出ている。
さらに、「THE SMOKING ROOM VISION BREAK」が設置されている首都圏中心エリアでは、喫煙所設置オフィスビルの喫煙所に足を運ぶ人の世帯年収が1,000万円以上の人が31%を超える結果となった。
都内の中心部で働く人ならではの傾向なのかもしれない。
喫煙所広告への出稿は、狙えばターゲットにどんぴしゃなアプローチができる。
ターゲットの特性を捉えた適切な広告出稿をプランすることが望ましいだろう。