街に並ぶマンホールを広告にーーそんな画期的なアイデアで、全国から注目を集めるのが、所沢市だ。
地域の中小企業から、名だたる大手企業まで多彩な広告主が出稿。
とくにアニメや人気芸能人が描かれたデザインがSNS上でも大きな話題となり、全国から数多くのファンが足を運ぶなど、副次的な効果も生み出している。
韓流スターが、マンホールに登場
2018年、所沢市のマンホール広告は “日本初” の取り組みとしてスタートした。
全国から大きな注目を集めるきっかけとなったのが、ポニーキャニオンによる広告だ。韓流ドラマ『マンホール~不思議な国のピル~』のプロモーションの一貫として、1枚のマンホール蓋が所沢市に設置された。
主演俳優「ジェジュン」をはじめ、韓流スターがデザインにあしらわれ、SNS上で話題に。数多くのファンが一目みようと、所沢市に足を運ぶなど、観光面でも大きなインパクトをもたらした。
人気アニメ×マンホールが、街の”シンボル”に
いまやこのマンホール広告は、街の “シンボル” ともいえる存在となっている。
とくに注目を集めているのが、アニメキャラクターがデザインされた “日本初” 「LEDマンホール」だ。
『ケロロ軍曹』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『らき☆すた』など、27種の人気キャラクターを採用。毎日午後5時~午前2時まで点灯し、鮮やかなマンホールのデザインが足元を照らす。
設置されるのは、KADOKAWAが建設・運営する「ところざわサクラタウン」へと向かう歩道上だ。
「ところざわサクラタウン」は、 “日本最大級のポップカルチャー” の発信拠点として、イベントスペース、ホテル、ショップ、レストラン、ミュージアムなどが展開される。
同施設への来場を喚起するPRとして、さらにその道中も楽しめる仕掛けとして、大きな効果を発揮しているといっていいだろう。
日本のマンホールは、そのデザイン性の巧みさや多彩さによって、国内のみならず、海外からも注目を集める。内閣府「COOL JAPAN戦略」において、1つのコンテンツになるといった期待も寄せられるほどだ。
近い将来、鮮やかな「マンホール広告」があなたの街を彩ることもあるかもしれない。