日常生活に溶け込む「アンビエント広告」とは?
具体的な事例をご紹介!

日常生活に溶け込む「アンビエント広告」とは?具体的な事例をご紹介!

「アンビエント」には、「周囲の」「環境の」といった意味がある。その言葉通り、日常生活を営むうえで利用している道具や場所などをそのまま広告として活用したメディアを「アンビエント広告」という。

それでは、実際にはどのような広告が展開されているのだろうか。今回は、「アンビエント広告」についてご紹介する。

印象に残りやすいアンビエント広告

公園へ出掛けた際、休憩場所としてベンチを利用する方も多いだろう。そのような設備も、一工夫を施すことでユーザーをひきつける広告へと早変わりする。

画像元:https://www.adsoftheworld.com/media/ambient/kit_kat_bench

上記の事例では、ベンチの背もたれをチョコレート菓子「キットカット」に見立てている。ベンチ本来の機能を生かしながら、さりげなく商品をPRしているのである。

このように周囲の環境になじんだアンビエント広告には一般の広告特有の押しつけがましさがないため、ユーザーが受け入れやすいというメリットがある。また、ユーモアに富んだ広告が多く、人々の印象に残りやすい点も特徴のひとつである。ユーザーの心に響くものであれば、SNSを通じての情報拡散も期待できるだろう。

アンビエント広告の事例をご紹介!

ここからは、アンビエント広告の事例をいくつかご紹介する。

バスのつり革がビールジョッキに変身

画像元:https://www.adsoftheworld.com/media/ambient/kit_kat_bench

これはインドで展開されたビールブランドの広告。なんとバスのつり革をビールジョッキに見立てているのである。つり革を持つと、まるでビールを飲んでいるかのような感覚を味わえる斬新な広告だ。

日陰が「コカ・コーラZERO」にロゴに!

よく見ると、ベンチの陰がコカ・コーラZEROのロゴになっていることがわかるだろう。思わず写真を撮りたくなる仕掛けだ。

これらの事例を見てわかるように、周囲の環境に溶け込んだアンビエント広告には思わず二度見してしまう「驚きの仕掛け」が施されている。見た人の印象に残りやすい点は大きな特徴だ。また、場所や媒体を問わずに展開できる点も大きな強みである。

面白い広告であればSNSでの拡散が期待できるため、費用対効果も高いといえるだろう。

「空きスペース」を「広告収入」に!

マチスペ(MACHISUPE)「空きスペース」を「広告枠」に
マチスペ(MACHISUPE)
マチスペは、店舗・商業施設・イベント会場などのちょっとした「空きスペース」を「広告枠」として手軽に貸し出して広告収入が得られるサービスです。
machisupe.com
記事を書いた人
komahiro0606
書籍の編集プロダクション勤務を経て独立。旅行好きのライター。国内外を問わず、あらゆる情報を収集し、独自の切り口で記事を執筆。生活に役立つ情報から経済、歴史、雑学までその領域は幅広い。

「面白い広告」 の記事

面白い広告
トイレ内だからこそ効果抜群!トイレ広告の魅力
国内の広告

トイレ内だからこそ効果抜群!トイレ広告の魅力

我々が日常の中で必ず利用する場所がある。トイレだ。 トイレでは、用を足すことが一番の目的でもあるが、トイレの中でついボーっとすることや、スマホを持ち込んで永遠に触ってしまうことがないだろうか。 トイレという空間が何と...
「マンホール」が街のシンボルに?!所沢市、”日本初”の広告に注目!
面白い広告

「マンホール」が街のシンボルに?!所沢市、”日本初”の広告に注目!

街に並ぶマンホールを広告にーーそんな画期的なアイデアで、全国から注目を集めるのが、所沢市だ。 地域の中小企業から、名だたる大手企業まで多彩な広告主が出稿。 とくにアニメや人気芸能人が描かれたデザインがSNS上でも大き...
「これの名前は?」ガシャポンの知名度を上げるために打たれた自虐風広告
国内の広告

「これの名前は?」ガシャポンの知名度を上げるために打たれた自虐風広告

バンダイのガシャポンは業界シェア率1位を誇るが、正式名称を知っている人は4%に過ぎない。そこでバンダイがガシャポンの知名度を上げるために打ち出した自虐風広告が話題を集めている。 わずか4%の人にしか認知されていないガ...