近年、防犯カメラ機能付きデジタルサイネージ「LiftSPOT」を設置したエレベーター数が増加傾向にある。エレベーター内で音声付きの動画広告を配信することで、月間8,000万人以上へのアプローチが可能になるという。
今回は、そんな最新の屋外広告「LiftSPOT」についてご紹介する。
LiftSPOTとはどのような広告?
商業施設や医療施設、マンションなどに設置されているエレベーターを利用したことがある方は多いだろう。エレベーターで目的の階へ移動するまでの時間はとかく暇なもの。思わずディスプレーに表示される階数を見てしまう方もいるのではないだろうか。
LiftSPOTは、そのようなエレベーターの特性を生かした新たな広告手法である。防犯カメラ機能で利用者の安全性を確保しながら、デジタルサイネージとして動画広告を配信できる点が最大の特徴だ。
動画を流すことで、利用者の視線は自然とデジタルサイネージに集まる。Focus Media社によると、エレベーター利用者の視認率は90%を超えるという。
実際のLiftSPOTの様子をご紹介
それでは、LiftSPOTはどのような構造になっているのだろうか。実際の画像を使いながらご紹介する。
まず従来の防犯カメラがエレベーターの後方上部に備え付けられることが多いのに対し、LiftSPOTは扉側に設置されている。エレベーターへの乗車後、利用者が扉側を向いたときに自然と目に入るように設計されているのである。
画面の上部には防犯カメラの映像、その下に動画広告が流れるスペースが設けられている。画面右側には日付や現在の時間、当日の天気、気温なども表示されるため、エレベーターを利用する際に思わず見てしまう方も多いだろう。
2022年3月時点のLiftSPOTの設置台数は37都道府県で8,300台。月間の延べリーチ数は約8,964万人に達したという。人々の日常にアプローチできるデジタルサイネージメディアとして今後もますます注目を集めるにちがいない。