店内に掲示するポスターや商品かごに取り付ける広告など、店舗内の広告を総称して「インストアメディア」と呼ぶ。近年は動画を活用したプロモーション事例も増えており、注目を集めている。
今回は、そんなインストアメディアについて具体的な事例とともに解説する。
インストアメディアとはどのような広告?
インストアメディアとは、店内スペースを活用した広告手法を指す。店内ポスターや店頭ラック、レジ袋の封入広告、レシート広告など、その種類はじつに多岐にわたる。
たとえばファミリーレストレンのテーブル上に貼られたステッカーも、インストアメディアのひとつである。
また、地域や店舗によって異なる利用者の属性(年齢や性別、趣味など)に合わせて自社商品やサービスを宣伝できるため、DMや折り込みチラシなどを利用するよりも広告効果が高いといわれている。
インストアメディアの実例をご紹介!
子ども連れの家族や若年層向けのファミリーレストランを全国に展開しているすかいらーくグループでは、テーブル上のアクリルスタンドやテーブルステッカー、レジ周りなどに広告を掲載するインストアメディアを展開している。
1回の飲食にかかる時間は数十分。接触時間が長いことから視認性も高く、ファミリー層や若年層にターゲットを置いた広告を展開するにはもってこいのメディアといえるだろう。料理の宅配とともに広告物を配布する「宅配サンプリング」により、顧客への直接アプローチも可能だ。
また、近年はヘアサロンやネイルサロン向けのデジタルサイネージ広告が注目を集めている。
施術中は同じ席から1時間以上動くことはないといわれる。そのため、鏡の前や卓上に置いたタブレット端末を通じて動画広告を配信すれば自然と視界に入り、購買意欲の促進につながるというわけだ。
自社の商品やサービスを宣伝したいターゲット層によって、最適なインストアメディアは異なる。どの年代をターゲットとするのか、どのようなプロモーション活動を行うのかなどを明確にしたうえでインストアメディアを選べば、より高い宣伝効果を期待できるだろう。