顧客の購買傾向を把握するデジタルサイネージ型IoT自動販売機

顧客の購買傾向を把握するデジタルサイネージ型IoT自動販売機 画像元:https://can-naturel.jp/jihanki/

近年、自動販売機のIoT(インターネット・オブ・シングズ)化が推進されている。自動販売式にIoTデバイスを取り入れるメリットとは何なのか。今回は、IoT自動販売機の実態に迫る。

IoT自動販売機とは?

IoTは「Internet of Thing」の略語で、「モノのインターネット化」を意味する。これまで自動販売機といえば飲料などを売るだけの機械だったが、IoTデバイスを導入することで売れ筋の商品やよく売れる時間帯、消費者が代金を入れてから商品を購入するまでの時間などのデータを、自動販売機を通じて入手できるようになるのだ。

たとえばスポーツ施設ではスポーツ飲料が売れると思われがちであるが、実際には保護者が待ち時間に暖かい飲み物などを飲んでいたことが自動販売機から収集されるデータで判明したというケースがある。どの商品をどのサイクルで補充すればよいのかが明らかとなるため、売れる商品の機会損失を防ぐことができる。また、各地域の売り上げデータを分析することで、売り上げが減少した地域から売り上げの見込める地域への再配置といった活用方法も可能となるのだ。

デジタルサイネージ型IoT自動販売機の登場

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近年はデジタルサイネージを取り入れたIoT自動販売機も登場している。それがAI Beacon搭載のIoT式自動販売機「AIICO(アイコ)」である。

単に商品を販売するのみならず、デジタルサイネージを利用してブランドのPRを行ったり、消費者の購買履歴からニーズをくみ取って適切な試供品を提供したりすることで購買につなげていく。一人ひとりに最適化された動画広告の配信やサンプリング配布など、これまでの自動販売機ではできなかったONE to ONEマーケティングが可能になった点が最大の特徴だ。ポストコロナにおける非対面接触における新たな商品販売の形として、注目を集めている。

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記事を書いた人
komahiro0606
書籍の編集プロダクション勤務を経て独立。旅行好きのライター。国内外を問わず、あらゆる情報を収集し、独自の切り口で記事を執筆。生活に役立つ情報から経済、歴史、雑学までその領域は幅広い。

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