競走馬を擬人化した「ウマ娘」を育成してレースの勝利を目指すスマートフォンアプリ「ウマ娘プリティーダービー」。2021年の配信開始以来多くのファンを獲得し、テレビアニメ化もされるほどの人気を誇っている。
2022年5月には、ウマ娘とサントリーのコーヒー飲料BOSSがコラボ。その際、サントリーの担当者が自らのウマ娘愛をつづった広告が話題を集めた。はたしてその内容とは?
商品が登場しない異色の広告
2022年、サントリーのコーヒー飲料BOSSは発売開始から30年目という節目の年を迎えた。そこで消費者へのさらなる浸透を目指すべくコラボ相手として選んだのが、ウマ娘である。
一見、コーヒー飲料とゲームにはなんら接点を見いだせないが、じつはその背景には開発担当者の個人的な思いが横たわっていた。
それはこの広告を見れば、一目瞭然である。
「突然ですが、僕はウマ娘が大好きだ。」「まさか自分がここまでウマ娘にハマるとは思っておらず、こんな感情は初めてだ。」
なんと広告には商品ではなく、担当者のウマ娘愛がただつづられているだけなのである。
あまりにも衝撃的なこの広告に、ネット上でも「良い意味でぶっ飛んでいる」「意味がわからないw」など大きな話題を集めた。
公式怪文書?スポーツ新聞に掲載された文字だらけの広告
じつはこれだけではない。BOSSとウマ娘のコラボ広告は、5月27日付の「サンケイスポーツ」にも掲載された。
そこには担当者のウマ娘愛が約1万字という文字で表現されている。上から下まですべて自筆の文字で埋まったこの広告からは、担当者のウマ娘への思いが溢れ出てくるかのようである。
SNS上では「怖い」「公式の怪文書か!?」などの声も寄せられたが、大きな反響を集めたことには間違いない。
商品の宣伝をまったくしないという異色の広告ではあるが、キャンペーン戦略としては大いに成功を収めたといえるのではないだろうか。