2021年にクロス新宿ビジョンに登場した「3D巨大猫」が世界中で話題を集めたことは記憶に新しい。今度はなんと、渋谷駅に「超巨大な3D秋田犬」が出現。8面ビジョンを効果的に使った映像が注目を集めた。今回は、「巨大な秋田犬3D映像」についてご紹介する。
毎時0分ちょうどに放映される「超巨大秋田犬」
2022年7月29日より放映が開始されている「超巨大秋田犬3D映像」は、渋谷駅宮益坂口側の3棟のビルに設置された「シンクロ7シブヤヒットビジョン」7面と、渋谷ハチ公前広場に位置している日本最大級のデジタルサイネージ「シブハチヒットビジョン」の合計8面のサイネージを使用。毎時0分になるとサイネージにカラクリ時計が映し出され、そこから登場する愛らしい秋田犬の子犬が時刻を告げる仕組みだ。
最大の特徴は、8面のサイネージを連動させたシンクロ放映にある。たんに秋田犬が姿を現わすだけではなく、フリスビーをキャッチして遊び回るなど、まるで本当にビルとビルの間を飛び交っているような感覚を味わわせてくれるのだ。
このダイナミックな演出を施した映像が放映されるや、SNS上ではたちまち動画が拡散され、「見に行きたい」「リアル過ぎてすごい」など大きな話題を集めた。
8面ビジョンのシンクロ放映による屋外広告の可能性
3棟のビルに設置された7面のデジタルサイネージを連動させた「シンクロ7シブヤヒットビジョン」と、日本最大級のデジタルサイネージ「シブハチヒットビジョン」の8面を合わせた合計面積は約1,235㎡におよぶ。
バスケットボールコート約3面分に相当するデジタルサイネージは渋谷スクランブル交差点や渋谷ヒカリエなど、渋谷駅を中心とするあらゆるエリアから視認でき、渋谷を訪れる幅広い年代の方に向けて広告を届けることが可能だ。
もともと今回の企画の意図は、広告代理店や広告主に対して8面ビジョンを連動させた屋外広告のアピールにあったという。複数のビジョンで同じ広告を流すのではなく、あえて異なる映像を展開することで、さまざまな広告の見せ方が可能となる。SNS上で拡散されやすい、いわゆる「映える」広告も展開しやすく、屋外広告の持つ新たな価値が創出されたといえるのではないだろうか。