一時閉店する三省堂神保町本店の
「しおり広告」に秘められた意味とは?

一時閉店する三省堂神保町本店の「しおり広告」に秘められた意味とは? 画像元:https://twitter.com/honten_sanseido/status/1523088668986322944/photo/1

2022年5月8日、神田神保町で141年にわたって店を構えてきた三省堂書店神保町本店が一時閉店の日を迎えた。それに伴い壁面に掲げられたのは「いったん、しおりを挟みます。」とのメッセージが記されたしおり広告。はたしてどのような意味が秘められているのか。今回はしおり広告の意図に迫る。

141年の歴史に一時的に幕が下ろされる

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141年前に神田神保町に誕生した三省堂書店神保町本店。現在のビルは1981年の竣工だが、老朽化により建て替えが決まったことで、一時的に幕が下ろされることになった。新店舗の完成は3年後を予定しており、その間の営業は神田小川町の仮店舗で行われる。

話題の広告が掲げられたのは、4月25日のこと。幅7メートル、高さ13メートルの巨大な広告で、本に挟むしおりを彷彿とさせることで話題を集めた。

しおり広告に秘められた意図とは?

しおり型広告には、次のメッセージが書かれている。

「いったん、しおりを挟みます。」

「神保町本店は、第二章へ。建て替えのため、一時閉店いたします。」

これらにはいったいどのような意図が秘められているのだろうか。

そもそもしおりは、どこまで本を読んだかの目印とするために本に挟むもの。つまりまだ本を読んでいる途中の状態を表す。

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三省堂書店神保町本店も完全閉店ではなく、あくまでのビルの建て替えに伴う一時的な閉店に過ぎない。そこで「物語はまだ終わっていない」「これから新たなステージがはじまる」ことを示すために、しおりをモチーフとした広告が考え出されたのだという。

三省堂書店の亀井崇雄社長によると、建て替えは「物語を再開するために必要なステップ」であり、「次世代の新しい書店を目指す挑戦をする」ためのものということだ。

新店舗のお披露目は2025年を予定している。三省堂書店神保町本店の第2章のはじまりをいまから心待ちにしたい。

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記事を書いた人
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書籍の編集プロダクション勤務を経て独立。旅行好きのライター。国内外を問わず、あらゆる情報を収集し、独自の切り口で記事を執筆。生活に役立つ情報から経済、歴史、雑学までその領域は幅広い。

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