2020年7月19日に開通した新宿駅東西自由通路には、「新宿ウォール456」という大型デジタルサイネージが設置されている。東西自由通路を通る際に目にしたことがある方も多いだろう。今回は、さまざまな広告が出稿される新宿ウォール456の広告料金について解説する。
大谷翔平選手の投球スピードを体感できる広告が登場
新宿ウォール456は超大型のデジタルサイネージで、その高さは1.7m、幅は45.6mにおよぶ。横長ビジョンとしては、世界一の長さだ。照明や音響を使った演出も可能であり、設置以来、さまざまなコンテンツが放映され、新宿の新たなランドマークとなっている。
最近ではソニーインタラクティブエンタテインメントのゲームソフト「MLB THE SHOW 22」のプロモーションイベントとして、米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手のピッチング・バッティング・盗塁シーンを疑似体感できる広告が登場。約164キロの速度のストレートや、約191.5キロのスピードで放たれる打球、時速31.6キロの速さで塁間を駆け抜ける走塁シーンのモーショングラフフィック映像が放映され、そのド迫力の映像が大きな話題を集めた。
超巨大広告、気になる広告料金はいくら?
新宿駅は日本でもっとも乗客数が多い駅として知られ、JR・私鉄各社を合わせると1日に約350万人もの人々が利用する。これまで東西に抜ける通路がなかった新宿駅に新たに東西自由通路が開通したことにより回遊性も向上。人の流れも大きく変化した。
東西自由通路を行き交う人々に直接アプローチが可能な新宿ウォール456はいまや新宿駅でも随一の人気を誇る広告媒体であり、現状は常に満枠稼働状態にあるという。
そんな新宿ウォール456であるが、気になるのはやはり広告料金ではないだろうか。ジェイアール東日本企画のHPによると、広告料金は1週間の提出で1,000万円(税別)とのこと。また、新宿ウォール456の通路を挟んで改札側に位置する「J・ADビジョン東西自由通路(柱面25面)」とセットで申し込むと、広告料金は1週間で1,350万円(税別)ということだ。
新宿駅の東西自由通路という広大な空間をジャックすることで得られる広告効果は計り知れず、またSNS上での動画の拡散も見込めるため、この金額も納得といったところではないだろうか。
道行く人々にインパクトを与える広告を展開するにはまさにおあつらえ向きの舞台であり、東西自由通路を通行する人にアピールしたい際には効果的といえるだろう。