コロナ禍でテークアウトの需要が高まる中、食品の調理設備を備えたキッチンカーが増加傾向にある。中でも注目を集めるのが、大型LEDビジョン付きの「エンタカー」だ。はたしてエンタカーにはどのようなメリットがあるのか。今回はエンタカーについて紹介する。
エンタカーとはどのような媒体?
コロナ禍にあって飲食店の利用が制限される中、弁当や総菜などを販売するキッチンカーを利用したことがある方も多いのではないだろうか。とくに多くの人が集まるイベント会場では1つのキッチンカーに行列ができることも少なくない。
そんなキッチンカーをPRツールとして有効活用すべく開発されたのが、「エンタカー」である。車体の上部に大型LEDビジョンが付いていて、買いに訪れた人々に対して商品をアピールできるメリットがある。行列に並んで手持ち無沙汰となる中、目線は自然とLEDビジョンへ向かう。視認性は高く、購買意欲の促進につながるだろう。
実際、昨年広尾で行われたイベントでアニメ「チャギントン」とのコラボが実施された際、LEDビジョンでアニメの映像を流しながらコラボメニューを販売したところ、子どもたちの多くが映像に目を留め、販売促進につながったという。
エンタカーが秘める可能性とは?
エンタカーの最大の特徴は空きスペースを有効活用できる点にある。車の駐車スペースがあればどこでも広告を展開できるばかりか、広告を設置する手間も不要だ。しかも撤収にも時間がかからない。
車ならではの機動性の高さもエンタカーの利点である。都市圏だけではなく地方にまで気軽に移動できるため、さまざまな場所で商品のCMを流しながらサンプリングを行ったり、商品の写真を映し出しながら商品を販売したりすることが可能だ。
使い方はまさに無限大。大型LEDビジョンとキッチン・物販スペースを兼ね備えた複合エンターテインメントツールとして、今後もあらゆる場面で活用されるだろう。