ビルの空き壁を利用した「アート広告」とは?

ビルの空き壁を利用した「アート広告」とは? 画像元:画像元:https://www.seitaikai.com/post/wallshare

日本は海外ほどアートが身近ではなく、実際に市場規模は世界以上の3%程度にしか過ぎないといわれている。しかし近年、空き壁を利用したアート広告がにわかに脚光を浴びつつある。

はたしてビルの空き壁を利用した「アート広告」とは、いったいどのようなものなのか。今回はアート広告についてご紹介する。

アート広告とはどのようなもの?

画像元:https://www.seitaikai.com/post/wallshare

広告は企業の商品やサービスなどを世間に周知させることを目的に展開される。そのため商品そのものの写真を掲載したり、タレントを起用したりする形が一般的だ。

しかしアート広告は通常の広告とは少し異なる。企業がアピールしたいメッセージや店舗のコンセプトなどを、アーティストが描いた「アート」で表現するのである。

その広告媒体として利用されているのが、ビルや建物の空き壁。殺風景な壁にアート広告を施すことで、空きスペースの有効活用とユーザーへのアプローチを実現しているのだ。

建物の持ち主にとっては、壁という空きスペースを広告枠として提供することで新たな収益の獲得につながる。また、すでにアートが描かれていれば、落書きをされる心配もなくなる。

一方、ユーザーが見て楽しめるアート広告はSNS上で拡散されやすい傾向にあるため、企業側にとってもさまざまな層にアプローチが可能だ。

もちろん、アート広告を手掛けるアーティストにとっても自分の作品を世に発表できるばかりか、報酬を得られる利点がある。

アート広告の魅力は粗利率の高さ

画像元:https://www.seitaikai.com/post/wallshare

アート広告の粗利率は60~65%ほどであるといい、収益性の高さが魅力の1つだ。

アート広告がある種のモニュメントとなるため、まちづくりやまちの活性化にもつながる点もメリットといえるだろう。

また、アート広告の特性は、制作過程を見られるところにある。すでに完成済みの広告を設置する作業は一瞬で終わるが、アート広告が完成するまでには相応の期間がかかる。道行く人が「何をやっているのだろう」と思わず足を止めてしまう点もアート広告ならではの特徴といえるだろう。

建物の壁という空きスペースを有効活用できるアート広告。今後の展開に注目したい。

「空きスペース」を「広告収入」に!

マチスペ(MACHISUPE)「空きスペース」を「広告枠」に
マチスペ(MACHISUPE)
マチスペは、店舗・商業施設・イベント会場などのちょっとした「空きスペース」を「広告枠」として手軽に貸し出して広告収入が得られるサービスです。
machisupe.com
記事を書いた人
komahiro0606
書籍の編集プロダクション勤務を経て独立。旅行好きのライター。国内外を問わず、あらゆる情報を収集し、独自の切り口で記事を執筆。生活に役立つ情報から経済、歴史、雑学までその領域は幅広い。

「国内の広告」 の記事

国内の広告
【2023年度版】居酒屋の空きスペースを広告として活用する方法12選
国内の広告

【2023年度版】居酒屋の空きスペースを広告として活用する方法12選

仕事終わりの金曜日などに、足を運びたくなる居酒屋。 美味しい酒と美味しいご飯が味わえる居酒屋だが、店内にはたくさんの広告が隠れている。 居酒屋にある、さまざまな広告枠をご紹介していきたい。 店舗の入り口や壁のポスター...
クレディセゾンのOOH事例から読み解く広告に大切な距離感とは
国内の広告

クレディセゾンのOOH事例から読み解く広告に大切な距離感とは

ふと目にするような数々の広告の中にも、実はメーカーのブランディング戦略担当の想いと同時にさまざまな仕掛けが隠れている。 何の気なしに見かける広告には、どのような意味があり、なぜそこに広告が出されているのかを考えてみる...
バーチャル広告で私たちの「明日なに買おう?」が左右される世界とは
国内の広告

バーチャル広告で私たちの「明日なに買おう?」が左右される世界とは

田舎で生まれ育った私は、当時テレビのニュースやバラエティで紹介されるお店や限定商品はどれも異世界のモノだと思っていた。 「あ~あの施設の中はどうなってるんだろ?」「あの商品って一番近くでどこで買えるんかな」そんな風に...