屋外広告もNFT化
誰もが広告主になり得る時代に…?

屋外広告もNFT化誰もが広告主になり得る時代に…?

近年、NFT化がより注目されるようになってきた。

全てがデジタル上で完結できるような世の中に近づくにつれ、さまざまなイベントや身近なものがNFTに絡められてきているということは否めない。

デジタルのコンテンツを数量限定で配布することができるということが、昨今のNFTの主要な用途となってきている。

屋外広告をNFT化する実験

画像元:https://robotstart.info/2022/01/17/nft-outdoor-advertising.html

NTTドコモと電通グループのLIVE BOARDが屋外広告をNFT化して販売する実証実験をすることを発表した。

この実験はデジタル資産関連の事業を行っているBridgesや、暗号資産メディアを展開するCoin Postとも共同で大々的におこなう。

この実証実験ではLIVE BOARDが既に保有している、表参道の青山ストリートビルボードを活用する予定。

7日間限定の販売で各企業や個人からの入札を受け付け、購入には仮想通貨のMATIC及び掲載したい広告内容の提示を必須としている。

その後、掲載が決定したものを2月7日~3月6日まで掲載する。

通常の販売価格よりも、落札価格が上回る場合の差額は非営利団体などに寄付される予定になっていて社会貢献度も高い。

NFT化する背景にあるもの

LIVE BOAD自体が、デジタルOOH広告事業を主とする2019年にできた新しい先進的な会社ということもあり、この取り組み自体が日本初となる。

今回、広告枠が初めてNFT化された背景には、センイル広告の存在も。

韓国を中心に、自らの推しの誕生日を祝福するためにファンが自費で応援広告やお祝い広告を出稿するケースが多発している。これを“センイル広告”と呼ぶ。

センイル広告のように、NFTを購入している、保有しているコレクターが自身の保有するNFTをディスプレイに掲出する事例が米国を中心に広まりつつある。

個々人が持つ価値のあるNFTを広告面に掲載させることで新たな広告販売、広告掲出のスタイルを生み出そうとしているのだ。

NFT化することによる今後の屋外広告の未来とは

NFTとは「代替不可能なデジタルデータ資産」。

今や、企業や団体に限らず個々人が保有するケースの方がメジャーになりつつある。

近代的な資産であるNFTは、広まってはいるもののその使い道はまだまだ不透明な部分も多い。

NFTを広告として掲出することで、新しい広告の希少価値を生み出すことも予想される。

古くから、広告は企業ブランディングの手法のひとつだと認識され続けてきた。

しかし、この実証実験を通じて、個人が持つ資産を世の中に発信する新たな広告の価値を生み出すかもしれない。

「空きスペース」を「広告収入」に!

マチスペ(MACHISUPE)「空きスペース」を「広告枠」に
マチスペ(MACHISUPE)
マチスペは、店舗・商業施設・イベント会場などのちょっとした「空きスペース」を「広告枠」として手軽に貸し出して広告収入が得られるサービスです。
machisupe.com
記事を書いた人
hagiyuka39
住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ

「国内の広告」 の記事

国内の広告
あなたの車に広告が!一般車両の交通広告「マイカースポンサー」とは?
国内の広告

あなたの車に広告が!一般車両の交通広告「マイカースポンサー」とは?

車に掲載する広告といえば、バスやタクシーなどの公共交通機関がメジャーだ。 ところが、最近は「一般車両にも広告を出せる」ことをご存じだろうか。 今回は、一般ドライバーの自家用車に広告を掲載できる「マイカースポンサー」を...
「記憶に残った広告」プロ野球中継 vs パワプロ…?
国内の広告

「記憶に残った広告」プロ野球中継 vs パワプロ…?

性別や年齢、場所、さらにはハンディキャップの有無を問わないスポーツとしてe-Sportsが注目されている。 今では高校生を対象としたe-Sports甲子園が開催されたり、地方大会や全国大会なども数多く開催されているレ...
顧客の購買傾向を把握するデジタルサイネージ型IoT自動販売機
国内の広告

顧客の購買傾向を把握するデジタルサイネージ型IoT自動販売機

近年、自動販売機のIoT(インターネット・オブ・シングズ)化が推進されている。自動販売式にIoTデバイスを取り入れるメリットとは何なのか。今回は、IoT自動販売機の実態に迫る。 IoT自動販売機とは? IoTは「In...