フルフィルメント Fulfillment

正式名称:Fulfillment

フルフィルメントとは顧客が商品を注文してから手元に届くまでに発生する業務全般を指します。

細分化すると発注、問い合わせ、梱包、発送、配送、仕入れ、納品、検品、在庫管理、返品処理、クレーム対応、コールセンター、入金管理、代金回収、返金処理などの業務に分類され、商品注文からお客様の手元に届くまでのプロセスとなります。

これらの業務の一部または全部を代行するのがフルフィルメントサービスであり、事業者によって三者三様のサービスを提供しています。

たとえばAmazon.comでは、FBA(Fulfillment By Amazon)というフルフィルメントサービスを提供しており、月額4,900円(税抜)と販売手数料でサービスを利用でき、Amazon.comの物流拠点(フルフィルメントセンター)に商品を預けることで、Amazon.comが商品の保管から注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスまで代行しています。

フルフィルメントサービスのメリット

メリット1.販売戦略や商品企画、マーケティング活動に集中できる

フルフィルメントはすべて欠かせない業務ですが、ECサイト運営者として注力すべき業務は販売戦略や商品企画、マーケティング活動など、売上に直結するようなものです。

フルフィルメントサービスを利用すれば、これらの業務の一部または全部を代行によって効率化できるため、今まで以上に戦略的業務に集中できるようになります。

メリット2.フルフィルメントに対するストレスが軽減する

ECサイトの利益率を向上するためにフルフィルメントの効率化はとても大切です。クレーム対応や返金処理等、お客様からの要望へ迅速に応えることは、顧客満足度の向上につながり巡り巡ってECサイトの利益になります。

業務上のストレスは労働生産性に直結するものなので、ECサイト運営に悪い影響が出てしまうでしょう。フルフィルメントサービスによってそのストレスが軽減されれば、労働生産性が向上し、ECサイト運営をより効率的に行えます。

メリット3.フルフィルメント処理のスピードアップ

昨今ではECサイト同士の差別化が難しくなっており、細かい部分での差別化によって競合他社と競争する必要のある時代です。フルフィルメントサービスを利用すれば、決済方法の多様化などにも簡単に実現できるため、お客様ごとのニーズに対応でき、売上向上も望めます。

フルフィルメントサービスのデメリット

上記のように、フルフィルメントサービスを利用することでECサイト運営者が得られるメリットは、非常にインパクトが大きいものです。一方で、注意すべき点やデメリットもいくつか存在します。

デメリット1.サービス利用のための費用がかかる

当然のことながら、フルフィルメントサービスを利用すると費用がかかります。出荷業務はオーダー量と比例するため、季節変動や販売活動により一時的に業務量が増えると言った予測が難しい側面があります。

デメリット2.お客様との対話が減り、意見を反映しにくい

フルフィルメントサービスの多くは商品発送などを委託しますが、中にはクレーム処理などの対応業務も委託できるものも存在します。その場合、お客様との直接的な対話が減り、商品や業務の改善に繋がる「生の声」を拾った意見の反映が難しくなる場合があります。

デメリット3.商品の状態確認等ができない

外部サービスを利用することで商品管理まで外注することで、商品の保管状態や出荷時の品質、不良や欠品などその場で判断することができなくなります。そのため、出荷プロセスや出荷後の顧客対応も含めて、商品の品質に関する一定の基準を設けて、適切に業務が運営されているか管理する必要があります。

まとめ

ECサイトや通販などのオンラインショップでよく利用されるフルフィルメントサービスについてご紹介しました。

ECサイトでは、顧客とオンラインで結ばれている便利さがある一方で、実際に商品と対面する機会に、期待を裏切ることが無いよう、最新の注意を払う必要があります。

そのため今や出荷や返品、交換といった配送に関連するサービスの品質は、商品の価値と同等に重要視されています。

フルフィルメントサービスにもデメリットも存在します。サービスを契約する場合にはメリット・デメリットを理解した上で検討することが重要です。

面白い・オフライン広告・屋外広告を紹介するメディア

屋外広告・面白い広告事例などをご紹介してます。

街を元気にさせる!シャッター広告の事例まとめ
国内の広告

街を元気にさせる!シャッター広告の事例まとめ

軒を連ねる店舗は閉店後にはシャッターを閉めて裏の顔を見せる。 その様子はどこか無機質で寂しそうな印象を与えかねないのだが、面が広いだけあり使い方次第ではインパクトの大きな広告面として活用できるメリットもある。 そうし...
日本初! 屋外広告枠をNFT化販売。LIVE BOARDが実証実験を開始
国内の広告

日本初! 屋外広告枠をNFT化販売。LIVE BOARDが実証実験を開始

昨年、様々な場所で話題となったNFTはデジタルの世界でそのものの唯一性を担保できる技術である。その利用用途としては、デジタルコンテンツを数量限定・供給を制限して配布することが現在の主要な用途ではある。一部、リアルな世...
バーチャル空間をよりリアルに再現消費者にもたらす新たな価値観
国内の広告

バーチャル空間をよりリアルに再現消費者にもたらす新たな価値観

メタバースが話題になっているが、仮想空間を実際の都市空間と重ね合わせたバーチャル空間も話題を集めている。 より現実に近い景色をメタバース上で再現することで、より自分ごと化し身近に物事が感じられやすく、都市全体を活用し...