インバウンドマーケティングとは、Web検索やソーシャルメディアなどを利用して、消費者・見込み客が能動的に自社サイトを見つけることを前提としたマーケティングを指します。
消費者・見込み客から能動的に動いてもらうためのマーケティング施策であるプル型マーケティングのさらに先を行くマーケティングだとも言われています。
インバウンドマーケティングが現在注目される理由に、アウトバウンドマーケティングというマーケティング施策が消費者、見込み客に対して効かなくなった、効果がなくなったという背景があります。
消費者や見込み客が能動的に動いて自社サイトを見つけるインバウンドマーケティングに対してアウトバウンドマーケティングは訪問セールスや電話セールス、メルマガやDM、パソコンのブラウザに表示されるバナー広告など、企業が消費者や見込み客に積極的に発信するいわゆる「プッシュ型」のマーケティングです。
しかし、インターネットやWebメディアが発達して消費者や見込み客自身が自分の知りたい情報を自分で調べられるようになりました。
その結果、自分の意思に無関係に企業から発信されるアウトバウンドマーケティング、つまり、プッシュ型のマーケティングや広告を必要としなくなり、自分に必要ない情報をシャットダウンするようになってきました。
まとめ
見込み客自身が能動的に、積極的に情報を求める時代になったので、企業側は情報を発信して届けるアウトバウンドマーケティングではなく、情報を検索し、求める消費者、見込み客から自ら訪れてもらう仕組みを構築するインバウンドマーケティングをとるようになりました。
しかし、アウトバウンドマーケティングが効かなくなったと言っても、実際には以前多くの企業がプッシュ型のメルマガやDM(ダイレクトメール)を使っているという現状があります。
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの善し悪しではなく、消費者、見込み客、顧客が本当に必要とするコンテンツや商品を必要な時に求める形で届けることが重要といえます。