ハウスリストとは、イベントやWebメディア、営業活動などで集めた企業が自社で保有している見込み客情報や顧客情報、アプローチリストなどを指すマーケティングの用語です。
私たち人間は、一般的には接触回数が増えるほど、その人に対してより親しみを感じると言われています。
つまり、ハウスリストに載っている見込み客に対してダイレクトメール(DM)やメールマガジン(メルマガ)を利用して積極的にコンタクトを取っていけば、その顧客・見込み客との関係性、親密性の向上を図ることができます。
ハウスリストに対してコンタクトを続けて関係性が深まり、親密性が高まった顧客・見込み客に対して営業をするのと全く知らない未知の相手に対して営業活動を行うのでは著しく効率が変わってきます。
ハウスリストの活用法
ハウスリストを作ることに成功した場合は、次に情報発信をリストに向けてしていく必要性が出てきます。
特に有効になるハウスリストに向けた情報発信の方法の1つがメールマガジン(メルマガ)です。
従来利用されてきたダイレクトメール(DM)よりも格段にコストを抑えて情報発信を行うことができますし、ポスティングを利用した情報発信もハウスリストに対しては適した方法と言うことはできません。
一方で、電話を利用したハウスリストに向けてのコンタクトについて、現在では顧客・見込み客から嫌がられることが増えた手段です。失敗してしまえば逆ブランディングになってしまいますし、また、通話料や手間といったコストも考慮しながら行う必要があります。
ハウスリストを利用することによって発信した情報の効果分析、効果測定を行いより効果的なキャンペーンを行うことができるようになります。
ハウスリストの活用事例
ファーストフード大手のマクドナルドが行っている携帯電話・スマートフォンのアプリに届くクーポンがあります。
この方法は、お得情報としてクーポンを配信する代わりに顧客情報を取得してハウスリストにしています。
アプリの登録時に「性別」「誕生日」さらには「住居」などもユーザー情報として入力する必要が出てきます。
このユーザー情報が企業側にとってはマーケティング活動やセグメント、業績アップのための大きな財産、つまりハウスリストになっていきます。
さらに、今回のマクドナルドの例で言うならば携帯電話・スマートフォンのアプリに発信した情報に対して効果測定を行うことによって反応の良かったキャンペーンが何だったのかなどが手に取るように分かり、効果分析や効果測定を行うことができるようになります。
逆に言えば、ハウスリストを作らずにビジネスやマーケティングを進めるのは、顧客・見込み客がどのくらい存在するのかを
把握しきれていない状態でビジネス、マーケティングを進めていくことになります。
まとめ
顧客や見込み客の視点になってのマーケティング活動が重視される現在では、ハウスリストを作ることによって自社の顧客・見込み客の情報を把握することが非常に重要になっていきます。
ハウスリストを持つこと、そして、ハウスリストを持つだけではなく、Webメディアを利用することにより情報発信を行い、顧客・見込み客にコンタクトをとっていくこと。これが重要となります。