エコシステムは、マーケティングの用語として使う場合には、経営上のアライアンスや協調関係を指します。
つまり、複数の企業やサービスが繋がり、共存していくための仕組みを表すマーケティング用語になります。
特に、アドテク(アドテクノロジー)という広告の分野では、広告主からパブリッシャーという広告を配信するまでの一連の流れの中で、数多く企業が多種多様なサービスを提供しています。
さらに、エコシステムの事例として、iPhoneやiPad、Macで有名なAppleを紹介していきます。
Appleでは、端末やアプリなど、製品やサービスの開発・販売にエコシステムの存在があります。
例えば、人気商品のiPhoneでは、チップセット(シリコン)、内臓カメラ、スクリーン、組み立て、販売まで数多くの企業が繋がり、協調関係を持っています。
つまり、AppleのiPhoneもエコシステムによって製造、販売され、私たちの元に届けられています。
また、音楽配信、管理を行うサービス、iTunesでは、Apple以外の企業が提供するアプリケーションや音楽、映画など、それらの組み合わせによってエコシステムが形成されています。
iPhone、iTunes、どちらの例にしても、Appleが商品の開発、製造、販売の中心になりながらも、数多くの企業と協業、分業することによって多くの消費者の心を掴むエコシステムを形成できています。
まとめ
規模の大きな市場では、競争での優位性を求めて、分業や協業が広がり、その結果、エコシステムが形成されやすいです。
ビジネスでのエコシステムは協業や分業、イノベーションというキーワードがポイントになります。
生態系、つまり、市場の変化を読み取り、その変化にいかに追従していくことができるのか、まさにビジネスにおける生態系そのものを表した用語ということができます。