LPO(ランディングページ最適化)は、検索、広告、SNS、ブックマークなど様々な経路から自社サイトにユーザーが最初に着地したページ(LP)上のコンテンツの見せ方や配置を最適化し、途中離脱を防ぐことで、商品購入や資料請求などのユーザーに期待する行動に繋がる割合(コンバージョンレート=CVR)を向上させる対策を指します。
LPOの目的は、サイト訪問者の途中離脱を防ぎ、CV(コンバージョン)まで導くことです。
LPOを最適化をすることで「商品・サービスを販売する」「資料請求件数を増やす」「登録会員を増やす」などの目標の達成に繋がることが可能です。
LPOの重要性
インターネット経由の購入や申込み、問い合わせなどの「コンバージョン数」は、「サイトへの流入数 × コンバージョン率」で計算されます。よって、SEOや広告によりいくら集客しても、コンバージョン率が悪い状態では最終的なコンバージョン数という成果には結びつかず、コンバージョン一件当たりの獲得コスト(CPA)は高止まりする一方です。
SEOや広告施策により流入数を向上させると同時に、集客したユーザーをいかに効率的にコンバージョンに導くかが、CPAを改善し、最終的なコンバージョン数を増加させる鍵を握っていると考えることができます。
LPOの流れ
まず、CTR・CVR・滞在時間・直帰率など、LPにおいて改善するべき指標を決めます。次に、改善する指標を決定した後は、その指標を左右する要因を探して、改善するための仮説を立てます。その後、現状と新しい施策を実施した後にABテストを行います。最後に、ABテストの結果を集計し、結果の要因を明らかにして、結果が良いほうを残し再び最初のステップに戻ります。このPDCAサイクルを回して最適化を進めることがLPOの流れです。
LPOの対策例
ファーストビュー対策
ファーストビューは、ユーザーがLPに入ってきて一番最初に目に入ってくる箇所のことを指します。このファーストビューでユーザーに興味を持ってもらえるかが非常に重要です。
キャッチコピー
最初にユーザーが目にする文章です。このコピー次第で先に読み進めてもらえるのか、離脱してしまうのかが決まってきます。広告での訴求とファーストビューの訴求にギャップがある場合、離脱されやすくなってしまいますので注意しましょう。
CTAボタン
購入意欲の高いユーザーは、LP流入後にすぐコンバージョンする確率も高いです。ファーストビューにCTAボタン(Call to Actionボタン:ユーザーに購入や資料請求を促すボタンのこと)を置くことで、CVRの改善につながります。
画像や動画
ファーストビューに入れる画像や動画は、パッと見て分かりやすく、商品やサービスについてイメージしやすい内容にするとCVRの改善につながります。逆に、怪しい感じや胡散臭い状態になってしまうとCVRの改善は期待できません。
コンテンツ対策
権威コンテンツ
○○賞受賞、お客様満足度○○%、有名芸能人愛用などといった権威コンテンツは、ユーザーに安心感や信頼感を与え、CVRの改善につながりやすいです。
商品情報
競合商品と差別化出来ているポイントを掲載します。商品の訴求ポイントが複数ある場合は、メインで訴求するポイントをユーザー属性ごとに変えてABテストするなどしてみましょう。
VOCコンテンツ(Voice of Customer contents)
顧客の声(クチコミ)であるVOCコンテンツも、商品への信頼感や親近感を醸成し、CVR向上に貢献します。クチコミの形式や内容、位置などをABテストしながら改善を進めていきましょう。
ボタンサイズ、色
CTAボタン(ユーザーに購入や資料請求を促すボタン)をどこに設置するか、何色でデザインするかによってCVRに影響が出ます。
まとめ
LPOの目的は、サイト訪問者の途中離脱を防ぎ、CV(コンバージョン)まで導くことでした。また、LPOツールなども活用することで手動で行っていた分析を自動化することで工数削減に繋がることも可能です。LPOは結果がすぐに出るものではないため、日々試行錯誤してCVRを改善していくことが重要といえます。