テイラードマーケティングとは、個々の顧客に対してそれぞれ個別に対応するマーケティングの手法を指します。
市場全体を対象としたマーケティングを行うマス・マーケティングと比較して使われることの多い用語です。
テイラードマーケティングの「テイラード」とは、英語のtailoredのことで、日本語に訳した場合、「仕立てられた」「オーダーメイドの」という意味になります。
そのため、個々の顧客からの要求に合わせて商品やサービスを提供する手法のことをテイラードマーケティングと呼ぶようになりました。
特にB to Bでのビジネスの場合、このテイラードマーケティングの要素が入ることが多くなります。
全国に約1,300店のファミリーレストラン「ガスト」を展開する“すかいらーく”はテイラードマーケティングを利用して広告費を10%削減、売上を上げることに成功しました。
すかいらーくが行ったテイラードマーケティングは、スマートフォンアプリを利用したマーケティングです。
アプリ登録時に年齢や性別、子供の有無など、ユーザーに関するデータの収集を行います。
そしてその情報に合わせてクーポンを配信するというマーケティングの手法なのです。
アプリを利用したクーポン配信なので、新聞の100分の1というコストでのマーケティングが可能となり、さらに、登録時のユーザーの情報に合わせてのクーポン配信ができるので、一斉配信のメルマガの約10倍の来店率を出すことができました。
まとめ
テイラードマーケティングですが、顧客第一のマーケティングが叫ばれている現在では、今後、さらにその重要性が増していくと考えることができます。
もちろん、市場全体に対するマーケティング「マス・マーケティング」の重要性もしっかり認識しておく必要があります。