ニーズとは、消費者の中で顕在化された必要性のことを表すマーケティングの用語を指します。
ニーズの中でも特に、顧客の持っている欲求や要求、需要のことを顧客ニーズという言葉で表します。
ニーズはマーケティングの中でも最も重要な概念の1つと言われています。
消費者・顧客が生活をしたり、仕事をする中で感じる「現状」に対する様々な不満や欠乏のことで、思い描く「理想的な状態」と比較した場合のギャップであり、消費者や顧客は現状に対して様々な「満たされない」という感情を抱いています。
そして、その満たされない感情は「理想と現実」のギャップから生じていて、そのギャップを満たしたいという欲求のことを「本質的ニーズ」と言ったりもします。
ニーズとウォンツの違い
ニーズとセットで使われる言葉にウォンツという言葉があります。
ニーズとウォンツの違いについては「目的」と「手段」の関係で考えてみると分かりやすくなります。
消費者・顧客の購買行動において、一番最初に出る言葉が「○○が欲しい」という言葉です。
例えば、「冷たいお茶が欲しい」や「ノートパソコンが欲しい」が挙げられます。
このように、「欲しい」という言葉はウォンツであり、手段のことを表しています。
すぐに意識できる手段であるウォンツを言葉にしますが、ニーズ、目的を言葉にしていないことが多いのです。
先ほどの3つの例で言うならば、「冷たいお茶が欲しい」というのは手段です。
このウォンツ、手段から導き出されるニーズ、目的は、「喉が渇いたから冷たいお茶をのんで乾きを潤したい」
などのニーズが考えることができます。
つまり、ニーズとは「目的」であり、そのニーズ(Needs)を満たすための「手段」がウォンツなのです。
まとめ
消費者・顧客が口にしたウォンツにこだわるのではなく、その先にある目的、本質的なニーズを見つけることで消費者や顧客に対してベストな選択し、ベストソリューションを提供でき、競合他社・ライバルに勝つことができるようになるのです。
そのため、消費者・顧客の本質的なニーズを探っていくことは非常に大事なマーケティングの要素になります。