インターネットリサーチは、調査対象者にインターネットを通して「アンケートサイト」にアクセスしてもらい、Web上で回答してもらう調査手法を指します。
インターネットリサーチは、従来の調査手法である「電話調査」や「郵送調査」「訪問調査」等と比べると、経費や時間の削減が可能になります。
日本の人口の83%(H28年現在)以上がインターネットを利用するようになった今 、母集団としての回答モニターの偏りも緩和されているといえます。
さらに、インターネットにアクセスできるツールも以前はパソコンのみでしたが、現在はスマートフォン、タブレットと幅広く、利便性はより高くなっています。
低コスト、短時間で多くのデータを収集できることから、「定量データ」と呼ばれる「量(金額や数量など)」や「割合(パーセンテージ)」のように数字で表現されるデータを収集する「定量調査」において用いられることが増えています。
一方で、インターネットリサーチには回答に偏りが生まれるというデメリットもあります。
インターネットリサーチで得られる回答は、インターネットユーザーからの回答に限られ、インターネットを利用しない職業や年齢層も存在するため、目的により、正確な調査結果につながらない可能性もあります。
また、アンケートの媒体に関わらず、回答者にはそれぞれ隠れた属性があります。例えば、アンケートを受けている分野について「新しく興味を持った方」と「長らく不満のある方」では、回答結果が大きく異なります。
まとめ
利便性が高いネットリサーチですが、デメリットの問題も無視できません。
マーケティング課題の解決のためには、メリットをうまく活用しながら、デメリットを最小限に抑える工夫を凝らすことで、より精度の高い回答が得られると思われます。