ウォンツとは、消費者が持っている意識かされていない潜在的な欲求を指します。
マーケティングでは、ウォンツ(Wants)とニーズ(Needs)がセットとして使われる言葉になっています。
ニーズとは、人間の欠乏感を表すマーケティングの言葉で、生活や仕事を営んでいく上で「理想的な状態」と「現状」との間にあるギャップから生じる不満や欠乏のことを表しています。
このギャップを埋め、欠乏感、不満を満たすための具体的な商品やサービスへの欲求のことを表すのがウォンツです。
例えば、「キレイになりたい、美しくなりたい」というのは女性が生活をしていく上で抱く不満や欠乏、ニーズです。
そして、その「キレイになりたい、美しくなりたい」というニーズを満たす化粧品やエステが欲しいという具体的な商品やサービスへの欲求が生まれ、その欲求がウォンツとなります。
つまり、ここでのニーズは「キレイになりたい、美しくなりたい」という不満、欠乏感であり、ここでのウォンツはニーズを満たすための化粧品やエステへの欲求となります。
このように分析することで、ウォンツとニーズが見えてきます。
まとめ
「トイレットペーパー」や「ティッシュペーパー」などは私たちが人間として最低限、快適な暮らしを送るために「必要」な生活用品ですが、このような「必要」と感じることをニーズで表します。
逆に、「高級車」や「高級腕時計」、「アルコール飲料」などは最低限の生活を維持していくために必要な物ではなく、あくまで「欲しい」と思うブランド品や嗜好品に分類されます。
そして、これらの「欲しい」と感じる欲求のことをウォンツで表します。
ちなみに、消費者がニーズの感情によって購入する商品は低価格な商品が多く、逆に、ウォンツの感情で購入する商品の場合は高額になりやすいと言われています。