CTR(クリック率)はURLや広告バナーなどがどのくらいクリックされているかを表すための指標を指します。
広告がクリックされた回数を広告が表示された回数(または広告が掲載されたメルマガの配信数)などで割ることで
計算して求めることができます。
CTRはWebマーケティングでは非常に重要な指標の1つで、以前から使われていたものの、分母と分子、つまり、広告がクリックされた数、広告の表示回数(配信数)が明確に定義されておらず、曖昧でした。
メルマガにおけるCTRを例に挙げます。
メルマガの場合、URLを乗せたメルマガや、HTMLメールに表示されるバナー広告がどのくらいクリックされたかその指標となるのがメルマガにおけるCTRです。
メルマガの場合、計算式における分子は基本的にユニークユーザー数(同一人物が何回クリックしても1回のクリックとカウント)となるのですが、分母の定義が曖昧になる場合があります。
メルマガを送信した数になるのか、それとも送信したメルマガのうちエラー配信(不達)になったものを除いた数(有効配信数)か、HTMLメールの場合は開封も計測できますので、開封した数なのか、分母の定義は様々な可能性がありますので、明確にした上で計測する必要があります。
CTR(クリック率)が高い場合、広告を見たユーザーの多くがその広告に興味を持ったということになるのでCTRが高い広告というのは効果が高いということになります。
そのため、CTRはABテスト(2つの広告を同じ条件で配信して効果を計測するテスト)などで非常に重要な指標となります。
たとえば、同じ属性を集めた異なるリストAとリストBに対し、それぞれ違う件名・本文のメルマガを配信してCTRを計測した時、リストAのクリック率が1%、リストBのクリック率が2%の場合、単純にリストBに配信した件名や本文が広告効果が高いということが分かります。
このように、ABテストをはじめ、マーケティングにおいて重要な「テスト」で効果を測る場合にCTRは非常に重要な指標と考えられています。
まとめ
CTRはWebマーケティングにおける広告の効果を測定するために有効な指標の1つです。
費用対効果の高い広告を配信したい場合にはこまめにCTRを測ることによって、どの広告のどの部分が効果的だったのかなど、計測していくことが大切であると考えられます。