コアコンピタンスとは企業が持っている「強み」のことで他の企業にはない本質的なものを指します。
日本語にした場合、コアコンピタンスは「競争優位要因」と訳すことができる言葉になり、マーケティング戦略や経営戦略を構築していく上でコアコンピタンスは非常に重要な概念になります。
コアコンピタンスを見極めるための5つの要素
自社のコアコンピタンスを見極める場合、5つの要素について考えながらコアコンピタンスを見付けていく必要があります。
5つの要素とは、模倣可能性(Imitability)、移動可能性(Transferability)、代替可能性(Substitutability)、希少性(Scarcity)、耐久性(Durability)、これら5つの要素となっています。
5つの要素を見極めることで、コアコンピタンスを発見していくことができると考えられますので、簡単に紹介します。
模倣可能性
模倣可能性とは、他社に真似できるものかどうかという視点です。
移動可能性
移動可能性とは、1種類の商品や市場だけでなく、様々な商品、分野に応用が効くかどうかを指します。
代替可能性
代替可能性とは、他の技術や特性でもそれの代わりとなるかどうか、唯一無二の存在であるかどうかという視点です。
希少性
希少性とは、その名の通り、その強み、要素に希少性があるかどうかです。
耐久性
耐久性とは、長期間その強みが他社との競争優位に立っていられるかどうか、という視点で考えることです。
まとめ
特に日本企業においては、コアコンピタンスを育てていく経営によって成功している企業が多く存在しているとされます。
自社のコアコンピタンスを明確にし、活用する経営を行うことで長期的な企業経営、安定した利益が生み出されます。
企業の長期的に安定した経営、未来を見据えた利益を考える場合、自社のコアコンピタンスを見極めた経営戦略が必要となってくると考えられます。