会社、企業の技術部門を統括する幹部役職のことを指します。
技術開発を事業として行っている企業が置く役職のポジションで、採用すべき技術や開発の方向性を決定していく人のことになります。
CTO(最高技術責任者)は自社の技術戦略や研究開発方針を立案し、それを実施していく責任者のことになります。
オフィサー制度で導入される役職の中の一つであり、アメリカ型の企業統治機構における執行役員、オフィサーの1種です。
特に、IT企業の場合は、情報技術が会社の技術力の中心となるので、情報戦略や情報技術を統括する責任者のCIO(最高情報責任者)と役割が重複することもある役職になっています。
製造業やIT業界などの、技術力がコアコンピタンス、つまり、会社の核となる能力の場合、CTO(最高技術責任者)は、CEO(最高経営責任者)、COO(最高執行責任者)、CFO(最高財務責任者)など、企業の中核を担う役職と並んで、極めて重要な役割になります。
ただし、CTO(最高技術責任者)という役職の設置に対して法的な定義や設置基準はないので、各企業が内部で独自に設ける役職になります。
まとめ
CTO(最高技術責任者)に最も必要な能力の1つが、技術の目利きをできる能力だと言われています。
それが、新しい技術を見つけた際に、その技術が本当に使える技術なのかどうか判断する能力です。
CTO(最高技術責任者)に技術の目利きの能力が必要なことを考えた場合、研究開発本部長がCTO(最高技術責任者)に就任する考え方もあります。