デモグラフィックデータとは、消費者や顧客の属性に関するデータを指します。
デモグラフィックデータは消費者や顧客についての「年齢」「性別」「居住地」「家族構成」「職業」「所得」「学歴」をはじめ、他にも個人の特徴や所有物(自動車の車種や不動産等を含む)を表すデータです。
例えば、自動車保険を扱う企業であればデモグラフィックデータの中でも顧客の自動車の車種データを取得することは容易です。
しかし、クレジットカード会社が同じように顧客の自動車の車種というデモグラフィックデータを取得するのは不自然なデータ収集になりますし、困難になってしまいます。
そのため、デモグラフィックデータは業界や企業によってどのようなデータを収集・所有できるのか違いが出てくることになります。
共通して収集・所有できるデモグラフィックデータは、主に「氏名」「性別」「年齢」「居住地」などになります。
また、デモグラフィックデータはデモグラフィック変数としてデータの整理や顧客分析の際に利用されます。
デモグラフィックデータは購買や使用など、消費者行動と非常に連動が強い変数なので、公的データの入手が可能だったり、測定が非常に簡単な特徴があります。
そのため、デモグラフィックデータは分析によく利用される変数ですが、デモグラフィックデータのみで消費行動を説明しようとしても「なぜその行動に至ったのか」を説明することができないので、重要な部分が抜け落ちてしまった表面的な理解になってしまいます。
まとめ
デモグラフィックデータだけでなく、多くのデータと組み合わせて利用・分析していくこと、これがデモグラフィックデータの活用方法であり、また、マーケティングにおいて顧客行動や行動心理を探るために必要と考えられています。