参入障壁とは、企業がある業界に新規参入しようとした際にその参入を妨げる障害、障壁となる原因を指します。
新たに企業が特定の産業で生産や販売を開始する場合にこれを阻もうとするものの総称を参入障壁と言う場合もあります。
この場合、まったく新しい企業が生まれる場合もあれば、他の産業分野の企業が異分野に出てくることによって新たな競合、ライバルとなる場合もあります。
例えば、ある企業が新しい業界に参入しようとした場合、当然ながら、その業界には既に事業を開始している企業があり、その企業には新たに業界に参入してくる企業よりも優位性があります。
既に事業を開始していた既存の業者、企業の場合は、これまでに事業を育てる過程でコストを支払い、そして、ノウハウを培ってきた経験があります。
その一方、新規に業界に参入する企業の場合、全てを1から始めていかなければならないハンデがあります。
新規参入企業にとっては、規模の経済性が働く場合、既存の業者、企業と同じ大きさの規模で事業を行わないと同じレベルのコストで同じクオリティ・品質の製品を作ることができません。そのため、この場合、規模の経済性が参入障壁となります。
まとめ
結局のところ、参入障壁とは、その業界の既存業者、企業が積み上げてきたものとなります。
新規事業を考えている場合には、参入障壁という観点も重視して検討していく必要があるということです。
以上が、マーケティングの用語、参入障壁の意味になります。