定性データとは、文章や画像、音声など、数値化が困難な、もしくは数値化が不可能なデータのことを指します。
定性データを調べるための調査方法を定性調査といいます。
定性調査では、個人による発言や行動など、数値や割合などで表現することのできないことを解釈し、新しいヒントにつなげていくための定性データを得るための調査を行います。
定性データを得るための代表的な定性調査には、「フォーカスグループインタビュー」、マンツーマンで行う「ユーザーインタビュー」の2種類があります。
これらの定性データを得るための調査では、「AかBどちらが好きか」というような選択式の質問も行いますが、多くの質問は「どのように好きなのか?」「好きな理由は何か?」など考え方や理由など、数値化できないデータを得るための質問で構成されています。
定性データを得るための定性調査の大きな役割は、アンケートなど、数値化できるデータを得る調査方法ではデータを得ることが難しいデータを得ることになります。
「経験」や「理由」、他にも、同じ様な考え方で選んでいる製品はあるのか、など、数値化できない情報や価値観、情緒的な心理構造が定性データと考えられます。
まとめ
定性データと定量データはしっかりと線引きされているわけではないので、うまく使い分けながらデータの収集をしていく必要があります。
顧客や消費者のことを理解するためには「量と質」両側からのアプローチが必要なように、消費者行動の深さを知るための定性データ、消費者行動の広さを知るための定量データ、それぞれをうまく使い分けながら、マーケティング活動に活かしていく必要があります。