パーミッション(パーミッションマーケティング)とは、顧客に事前に許可(パーミッション)を得て、ダイレクトメールやメルマガなどの配信を行うマーケティング手法を指します。この手法は、マーケティング関係の著作家でYahoo!の副社長でもあったセス・ゴーディンが提唱しました。
現在は広く受け入れられているパーミッションマーケティングですが、この考え方が生まれた背景にはテレビや新聞、雑誌などで行われているマス・マーケティング(対象を特定せず大衆に向かって画一化された方法で情報を発信するマーケティング戦略)の悪影響があります。セスは、このような顧客の時間を邪魔し、無理に情報を押しつけるマーケティングをインタラプション(邪魔な)マーケティングと呼び、マーケティングの効果を著しく下げていると述べています。
顧客にあらかじめ許可をもらい、嫌悪感を覚えないように情報提供を行うことこそが、最大限にマーケティング効果を発揮し購買にもつながるというわけです。
情報を押しつけず、顧客にとって魅力的なコンテンツを用意することで自社を「見つけてもらう」インバウンド・マーケティング。情報は提供するが、事前に許可をもらってから顧客が望む情報を届けるパーミッションマーケティング。この2つを組み合わせることが、顧客と良好な関係を保ち最終的に成果を上げられる最適なマーケティング手法だといえるでしょう。
まとめ
パーミッションマーケティングは、BtoBのビジネスにこそ必要とされるマーケティング手法です。あらかじめ顧客に許可を取るという行為は、顧客を尊重していることにほかなりません。また顧客が情報提供を許可した、ということは、少なからずその情報(もしくは商品やサービス)に興味を持っていることも判断できます。情報を一方的に送りつけるインタラプションマーケティングもまだまだ多い中、パーミッションマーケティングを行うことは顧客との信頼関係の構築につながり、良好な関係維持ができることでしょう。