カニバリゼーション(cannibalization)とは、自社内の2つ以上の商品やサービス、ブランドなどが互いに競合し、シェアを競ったり、浸食し合っている状態を指します。
新商品の導入による既存商品の売上減少、売場でのフェース展開が行き過ぎたことによる自社商品の売上減少、新規チャネルを展開することで起こる既存チャネルの侵食などがあげられます。
例えば、新商品を開発、発売し、市場に投入した結果、既存商品の顧客、ユーザが新商品の購入にスイッチしてしまい、企業全体としての売上が新商品発売後に期待通りの数値に上がらない、場合によっては低下してしまうという現象、これが比較的多く見られるカニバリゼーションの例となっています。
よく使われるわかりやすい具体例にコンビニエンスストアの具体例があります。
同じチェーンのコンビニエンスストアが同一地域、同じ商圏内に複数出店することによって互いに顧客の奪い合いが発生してしまい、共食い、カニバリゼーションが発生してしまう現象です。
まとめ
カニバリゼーションを回避、防止するためにはカニバリゼーションが起こりうる商品の市場分析を通じて、ポジショニング、ターゲット戦略、チャネル戦略、広告メッセージなど差別化することによってカニバリゼーションを回避、防止する必要があります。
その一方で、逆にカニバリゼーションを利用する戦略として、わざとカニバリゼーションを起こすような商品を市場に投入することによって、競合他社の参入を防止するという戦略もあります。